早池峰山周辺の大構造
下の緑色岩の話に関連して...ちなみに,私がその昔々考えた,早池峰山周辺の地質構造です.当時の第2講座の雑誌会用に,OHPシートに殴り描きしたもので,おそらく1980年代の終わりごろのものではなかったかと.
で,いまはまさか私こんな風に考えていません...というのはウソで,(^^; 今も大局的にはこうなんだろうなと考えています.
絵は,どういうわけか西側から見たものになっていますが...南部北上古生層は北からの衝上で南に倒れた同斜褶曲,早池峰山超苦鉄質岩体はスラスト体.その裏(北)側は東西方向の高角横ずれ構造になっていて,南部北上最下部緑色岩がそこに回り込んでいる...というものです.
根拠を specific に示せ,と言われると困ってしまうのですが.:-p いや~...ほんとに良くできた分かりやすい構造スキーム図だなと思います.
『早池峰構造帯』というのは無効な用語になってしまいましたが,こういう意味での『構造帯』はたしかに存在している,と現在でも私はそう思っています.
2010/02/17 13:51:44