月見ヶ浜の湧別層群





なんだか肩に力が入ったアーティクルが続いたので,私自身,ちょっと疲れてしまいました.(^^; しばらくは,気楽なネタを続けようかと.

これは,家族旅行の最中に車窓から見かけて,『すまぬ.ちょっと写真撮らせてくれ』と哀願して見学したものです...って,私は個人的な旅行中には地質のことは忘れるようにしているので.

場所はサロマ湖の西岸,湧別道の駅の裏にある月見ヶ浜です.夏の爽やかな風景が広がっています.確かにここで暑苦しく岩石見るなんて野暮だ.




湖岸のベンチには,このような急立したタービダイト互層が広がっています.田近・八幡(1991)によると,常呂帯の付加体湧別層群の瑞穂層となっています.この中に挟在する珪長質凝灰岩から暁新世後期の年代が得られており(君波ほか,1990),大部分が古第三紀の付加体ということのようです.
付加体にしては変形が弱いように見えるのですが,良く見ると膨縮変形を受けており,道地質研田近氏によると,閉じた褶曲構造も見られるようです.




これは互層中に挟まっている礫岩層です.礫はほとんどが砕屑岩類(砂岩・泥岩)のようですが,チャートっぽいものも含まれています.凝灰岩なのかもしれませんが.
少し基質が多い(含礫砂岩)ようなので,チャネル関連の崩壊堆積物なのかも?
いつも思うんですが,海溝軸の堆積物にこういう礫質堆積物が入ってくるのって,アタマではわかっていてもどうも感覚的にアレな点がありますね...要するに自分はよくわかってないというか.f(^^;

2013/02/13 13:54:53


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