これ，けっこう有名な露頭だと思うんですが，なぜかまともな写真が公開されてないですね．．．というか，この写真撮ったのは2000年頃だったと思いますが，その後のシューパロダム新設工事で，いったいどうなったのやら．．．無くなった？
言うまでもなく，古第三系挟炭層と白亜系との“ＫＴ境界不整合”です．ＫＴ境界そのものは不整合で失われてますが．ご覧のとおり見事な傾斜不整合で，教科書的です．
おまけに，夕張岳蛇紋岩ダイアピルの前面に位置するこの付近の地質構造の特徴ですが，白亜系が古第三系の見かけ上の上にあり，見事に逆転しています．
ところで，３，４年前のことですが，新シューパロダムの工事が佳境に入り，この露頭を含むダム提体下流部の斜面に手が入れられている頃ですが，ぜんぜん別の目的でその現場に立ち入る機会がありました．
で，さぞや見事な傾斜不整合境界が露出しているだろうと勇んで露頭に近づいてみると．．．そこにあったのは，なぜか見事な断層破砕帯でした．うーむ．．．なんかおちょくられたような気分でした．その写真ももちろん撮っているのですが，話が面白くなくなるので，出しません．(^^;
自然は手ごわい．