大賀の押し被せ
9月の岡山学会ネタです.学会も三日目になるとちょっとダレてくるので...レンタカー借りて,有名な『大賀の押し被せ』を見に行って来ました.
要するに,ペルム系の石灰岩が三畳系の砕屑岩層の上に押し被せ・衝上しているというものなんですが...この看板と川の中の露頭の雰囲気を見て,“ダメだ...”とすぐに悟りました.要するに,どういう地質現象が見えているのか,まったく分からないんですね.この背後に石灰岩の壁のような露頭がそびえていますが,それ以外はさっぱり.川の中に降りてみようという気も起こりませんでした.
昭和12年に指定されたという天然記念物の看板は,それなりに読み応えがありましたが...専門家ではない一般の方には,理解が難しいのでは?と感じました.手前味噌ですが,『北海道地質百選』でも肝に銘じなくてはいけない点かなと思います.
なおこの看板の説明,最後の段落『なお以上の説明とは別に...』のくだりは,私には理解できませんでした.一体どういう意味なのかな??
ちなみに岡山学会の見学旅行案内書(横田ほか,2009)には,“石灰岩巨大ブロックの二次堆積”と,“起伏に富んだ不整合(=洞窟堆積?)”という alternative な可能性があげられていました.
2009/10/27 15:06:21