金駒内衝上断層





この話題はおそらくこれで終わりだと思うので,書いてしまいます.

下のアーティクルで,ちなみに,で書いた初山別村金駒内の海岸露頭に見られる“衝上断層”です.その部分のクローズアップを右に.

海岸の海蝕崖露頭なんで,スケールがありませんが,だいたいズレの見かけの距離は 2~3 m, といったところでしょうか? けっこうズレています.“断層面”には,厚さ最大15cm程度の“破砕物”が見られます.近接して触れないので,どんなものかは分かりません.

この“断層面”,露頭下部で破砕部の厚さを減じていて,左側ではほとんど消滅しているか,オープンクラック一枚だけになっているように見えます.

某地質研のT部長によると,この“断層”が某視聴者からの問い合わせにあったように地震断層である可能性,はゼロに近いそうです.現地形を変状させてないということがその最大の理由だそうな.
下に消滅していくように見えるというのも,地震断層ではまずありえないように思います.

素人考えですが...これはやっぱり地表付近でのすべり変位現象なのではないかと.ずれている地層の姿勢によりますが,仮にこの地層が露頭手前側にゆるく傾斜していたとすると,写真左方に垂直に近い軸を持っていて手前に回転するセンスのすべり,が起きると,結果として一見,衝上断層のような見かけの変位を持った構造が出来る可能性があるみたいな.

まあ,素人考えなんで,あまり真面目に読まないでください.f(^^;

2009/10/02 13:03:32


カテゴリー目次へ戻る
トップページへ戻る