美々とうきび畑露頭





最近このブログの更新頻度がだいぶ落ちてますが...これは書くネタが尽きてきたからじゃなくて,いろいろありすぎて,どれから書いたらいいのか...おまけに,北海道地質百選の投稿作業と内容がかなり重なっているもので,ついそちらを優先してしまいます.

これは,あれこれ徒然カテゴリーに書いた,『支笏火山灰露頭流浪』でも触れた,美々とうきび畑の露頭です.本当は,美々と言うのは千歳市の地名なので,ここは苫小牧市側ですから,美沢とうきび畑というのが正しいのかも.でも,美々御前水から入っていくので,つい.

で,この露頭,やっぱりこの界隈ではベストの露頭なんじゃないかと思います.一つは支笏軽石流の上下がちゃんと見えていること.もう一つは,採取場じゃないので安定していること,かな?

上の写真では,軽石流の下位の成層した支笏降下軽石堆積物,軽石流の上にローム2枚挟んで,恵庭・樽前のテフラが乗っているのがはっきりと.




これは,露頭の左側ですが,まるでステージみたいになっているので,テフラというものがすごく良く理解できます.これは1年生の巡検中の一こまだと思いますが.




おまけに,運が良いと,降下軽石の中にこんな炭化直立樹幹が観察できるときがあります.この例では,左側に枝まで見えていますね.エゾマツ,なのかな??

この露頭,国際学会巡検でも使われたという1級品なのですが,当然ですけど私有地であり,農家脇のとうきび畑の奥にあるので,見学には所有者の了解が必要です.大人数で押しかけるといろいろご迷惑をかける場合があるので,いつも気を使っているところです.

2010/06/04 10:45:12


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