ポスト古丹別不整合
で...謎の骨は,まあ置いといて m(__)m 今回の調査の本題は,これ.
昔々,“地下水調査”と称する,あまりいい加減ではないとは言い難い (^^; 調査の際にこの露頭見て,おぉ!と思った記憶があるのですが,それがどうしても気になって来てしまいました.
で,この露頭,正面から見ると,『え?どれが不整合?!』と思ってしまいます.要するに非常に低角度な斜交不整合.そこで,北側から斜めに見ると,すごく良く分かります.
向かって右端が古丹別層の礫岩・砂岩互層.左側が金駒内層です.金駒内層のさらに上位に,ほぼ水平の新規の地層が不整合に覆っています.いわばダブル不整合ですね.ただこの新規の地層がなんなのか,文献的に確認していません.初山別村の豊岬にあるキャンプ場からは,いかにも道北の風景らしい,ゆるい海蝕崖の作る風景が見えますが,この水平層はすごく良く分かります.けっこう厚い.20m近くあるみたいな.
金駒内層の不整合に話を戻すと,基底には薄い礫岩層はありますが,陸成粗粒相のようなものはありません.おそらくすべて海成層で,この基底礫岩は『海進ラグ』でしょう.うーん...そっかぁ,(昔の記憶と)ちょっとイメージが違ってた.
ところで,大学に帰ってこの露頭写真をパノラマ合成していたら,なんと不整合直上に“衝上断層”を発見してしまいました.ちゃんと破砕部も伴ってるような.現地ではまったく気づきませんでした.ちょっとボケかけてるな...f(^^; 衝上断層とはいっても,構造的なものかどうかは分かりません.もしかすると,斜面上部ですべりが発生してるのかも.でもそれにしてはセンスが??
2009/07/31 16:00:54