中里の瀬棚層への道





で,この瀬棚層基底露頭へのアプローチがどう難しいかというと...入り口が良くわからんのですね.これは今年の夏に行ったときの写真ですが,実は一度通り過ぎてピリカダムまで行っちゃってます.f(^^;

中里バス停過ぎて,しばらく行って畑の脇を過ぎて...直線の向こうに農家がぽつんと見えてきますが,その手前にガードロープが張られているところがあります.その向こう左側に小さな広場があって消火栓が立っていますので,それが目印です.写真でクルマを止めてあるところです.

このガードロープの下を良く見ると,小さな沢が流れています.これを向かって右側に下っていくわけですが,なかなか降りにくい.右側は排水溝があるのでそれに沿って降りるのが正解かも.でも,急ですごく滑りやすいので要注意.
沢は狭くて倒木も多くけっこう歩きにくいです.いずれにせよ夏はすごいヤブなので...おまけにやぶ蚊の大襲来.一般人には勧められるところではないみたいな.

で,200mくらいかな?沢降りていくと突然目の前が開けて,後志利別川がとうとうと流れています.感激!...するのはまだ早い.:-p



なにしろ大きな川なので,流量というか水位が大問題.このときは,こんな感じで,肝心の不整合露頭やクロスラミナ露頭の前には行けずじまいでした.まあ,注意していけば大丈夫そうでもあったけど,手がかりもないし,こんなところで滑って流されて死にたくはない.

ちなみに,下の記事にある不整合露頭のパノラマ写真を撮った時は,この露頭の水際が幅1 mくらい出ていて,何の問題もなく渡っていけました.川底には黒松内層のシルト岩が出ていて,そんなに深くはないのですが,ところどころずぼっと落ちているのでけっこう怖い.能條ほか(1999)には,この対岸かあるいは川の真ん中から撮ったと思しき露頭写真が掲載されていますが,これは水量の少ない時期(秋?)でないと難しそうです.対岸へは中里橋を渡って行ってみたのですが,踏み跡も見つからず,ヤブでちょっと難しそうでした.




しょうがないので,沢の中に大量に落ちている貝化石を集めてちょっと形整えて写真撮って帰ってきたのでした.悔しい.あ,この貝は...ヒオウギガイ(Chlamys)なのかな? 専門外で良く分かりませんが,フレッシュで化石とは言われないと分からないくらいきれいなものでした.

2009/08/25 15:16:30


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