幌内炭坑跡
足下の活断層も,なりを潜めてしまったようなので,レギュラーな話題に戻りましょう.
三笠市幌内の幌内炭坑跡です.ここは個人的にはけっこう思い出深い場所で...つまり,炭坑遺産というものに最初に『目覚めてしまった』場所でもあります.もちろんその前に夕張石炭歴史の村というものがあったわけですが,あちらはあくまでもショーアップされた展示施設.
ある夏の日,三笠市街からなんとなく幌内方面へ入り,鉄道博物館を横目に見て未舗装の砂利道へ入ったとき,私は心底から驚きました.アレは一体なんなんだ...?!
その時撮った写真が上のやつですが,まるでモダンアートみたいです.いまだにこれが炭坑稼行当時どんな施設(の一部?)だったのか,分かりません.
夕張に,少し前まで風間健介さんという炭坑写真家?さんがいらっしゃいましたが,彼の写真を想起してしまいました.
この『炭坑オブジェ』の周りは,夏草に覆われて遺構が散在し,まさにストーンヘンジのような?モニュメントというにふさわしい雰囲気でした.
ただ,よく見ると,草地の中に立て坑跡と思しき円形の凹地が水を湛えており,けっこう危ないかも.その後立ち入り禁止になってしまいました.
ここから少し道を上がると,右側に看板があり,そこからば伐開道を通って川向の遺構のそばにいけるようになっています.ただそちらは,草深くあまりよく見えませんでした.
左の写真は,砂利道の終点にある北炭変電所跡です.脇には神社が立っています.変電施設もまだ残っており,なかなか見ごたえがあります.あるとき行ってみたら,管理人?さんと思しき人が掃除をしており,『建物の中に入ってもいいよ』と言われたのですが,遠慮しておきました.
ちなみにこの幌内炭坑は,北海道で初めての鉄道が小樽手宮から作られたところだということです.
2010/12/09 13:18:43