この地質遺産カテゴリーは，もちろん炭鉱遺産に限ったものではありません．．．とはいいながら，なかなか炭鉱あと以外にアクセスできるものは少なく，私の手持ちはこの一つしかありません．
上ノ国町石崎早川鉱山跡です．マンガンを採掘していたということですが，母岩や鉱床タイプなどは私には分かりません．上の写真は，その選鉱場跡だと思われますが，これも詳しいことは不明．ちなみに林立している構造物は内部が煉瓦で組まれており，形から言ってもなんらかの『炉』だったのかも？
これらの写真を撮ったのは2009年6月ですが，ネット上にある写真を見ると，もっと『炉』の本数が多かったようで，手前にも建物があったようです．
いまはほとんど建物の残骸は消えており，わずかに斜面上部に木造建物の残骸が残っていました．
いずれにせよ立ち入ることは出来ず望遠レンズで遠くから撮ったものなので詳しいことは分かりませんでした．
この場所から少し上流へ行くと，まだいくつかの家屋・施設が残っています．これは小（？）学校あとですが，いつもながらこういう風景は心に沁み入ります．
実はこの鉱山には，けっこう個人的な思い出もあります．私が４年生の時にはまだ稼行しており，同級生の山崎君がこの鉱山で卒業論文をやっていたからです．と言っても，私自身はこの鉱山に当時行ってみたわけではありませんが．今考えるともったいないことしたなと思います．