このカテゴリー，立ち上げてからちょっと放置状態だったので，とりあえず一つ．
夕張真谷地鉱あとです．この建物は『北炭建設』という看板がかけられていますが，炭鉱稼行当時，何の建物だったのかは分かりません．
意図してこういう陰鬱な季節に行ってみたわけではなく，たまたまなんですが，一地質屋としてここに佇むと，厳粛な気持ちになるのを抑えることが出来ませんでした．
この建物の向こうにも，なにか建物が見えています．そこへ近づいてみると；
私は最初この雰囲気から，炭鉱病院あとではないかと思ったのですが，ネットとかで調べてみると，炭鉱の事務所のようです．この先には立ち入り禁止のゲートがあるので，これ以上は立ち入りませんでしたが，ホッパーらしき遺構が見えています．
後日，この左上の道路傍のヤブの間から覗いてみたら，夕鉄バスの墓場になっており，けっこう驚きました．
実はこの二つの建物，一昨年だったかに，すべて取り壊されてしまいました．残念です．もちろん廃墟状態で放置しておくといろいろな不都合があることは想像できますが．．．空知産炭地の歴史を示す遺構として，保存することは本当に出来なかったのかな？と正直思っています．