空知川露頭炭
(注:これは地質遺産カテゴリーを設ける前に地質雑記カテゴリーにアップしたものですが,このたび地質遺産カテゴリーに移動しました.したがって,上のカテゴリー新設の書き込みと前後していますが,ご容赦.)
旭川の地徳力さんから教えてもらったものです.ほんとはこれを関係者連名で北海道地質百選に投稿しようと思ったのですが...
場所はこの地図のとおりですが,赤平市茂尻の西方の空知川沿いにあります.適当なところにクルマを止めて,空知川の堤防の上を歩いていくと,こんな看板に出会います.
開発局の河川事務所が立てたものですが,まあたまには?開発局も味なことをやってくれます.看板の上の石炭塊とツルハシは,なかなか手が込んでいます.
説明書きを読むと,かの松浦武四郎が発見したものだということで,いかにも地徳さん向きのブツですね.
で...その石炭露頭がどこにあるのかと,このあたりから空知川を覗き込んでみても,さっぱり分かりません.もう少し下流に行って下を覗いてみると,たしかにそれらしきものが見えますが,見物モノとしてはイマイチすぎます.
ということで,看板の『対岸からの眺め』を参考にして,上流側の百戸橋を渡ってすぐの農道を川沿いに下っていくと,畑が切れるところに出ます.そのへんにクルマを止めて,川岸の林を突っ切っていくと,やっと見えてきました.
たしかに,露頭炭としては,なかなか見事なものです.真ん中の部分で背斜状に見えますが,石炭の部分が突き出しているので見かけ上そう見えているということもありますが,周りの地層を見ると波長数十mの褶曲を繰り返していますので,実際背斜なのかもしれません.
2009/12/04 09:42:11