東美唄坑あと





この地質遺産カテゴリーも久しぶりですが,実は手持ちもだいぶ寂しくなってきました.そろそろ最後かも?

この立て坑あとは,美唄市東美唄町,と言ってもいまは人も誰も住んでおらず住居あともまったく残ってないので,ここが以前炭坑町として栄えたなんてことは想像もできないような山奥に立っています.
現在,芦別側に抜ける道道が計画中ですが,いまはまだその終点となっているびばい湖(美唄ダム)のすぐ手前にあります.
立て坑建造物の塗料が妙に新鮮なのは,塗りなおされているためだと思います.




個人的に圧巻だったのは,この選炭施設です.まるで山に埋め込まれたコンクリート要塞のように見えます.この日は蒸し暑くてこの後にわか雨が降ってきましたが,そんな暗い空を背景にしてみると,オブジェのように荘厳でした.




ほかに残っているのはこの建物だけで,どうやら炭鉱事務所のようです.中はがらんどうで,入ることができ,簡単な説明パネルのようなものが貼ってありました.窓もアルミサッシで新しくなっています.

つまり...この一帯は『炭鉱史跡公園』としてある程度整備されており,実際遊歩道みたいな(雑草に埋まっていましたが)部分もありました.しかし訪れる人の気配はまったくなく,周囲は山深くしんとしていて,熊の気配も濃厚で,さすがの地質屋の私でも,あまり長居はする気が起きませんでした.

2013/03/01 11:03:41


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