中蝦夷地変の宴の跡





私のホームグラウンドのひとつ,蝦夷層群ですが...これがなかなかに手ごわく,通常の層位学的手法ではこれ以上のブレイクスルーは無いのかも?なんて弱気も出てしまいます.
というか,蝦夷層群の真の姿が本当に私(達)に見えているのかどうか少し疑わしいというか...

とりあえずこれは,橋本(1955)によって『中部蝦夷層群と下部蝦夷層群の不整合』を示すとされた空知大滝の露頭です.つまり,中蝦夷地変の発祥の地のひとつというわけです.
このような重要な露頭の地質学的解釈について,その後誰もきっちりと再検討していない...が,不整合でないことは誰でも知っている?!というのも,非常に不可思議なことです.

結論から言うと,この“傾斜不整合”はスランプ体上面の海底侵食面ということになるわけですが,なんとなくこの“放置っぷり”が蝦夷層群の研究の現状を如実に示しているみたいな.

このカテゴリでは,こういった蝦夷層群のあんなことそんなこと (^^; を紹介していこうと考えています.

2009/03/30 13:05:03


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