4800万画素デジタル写真





この写真は,某所に展示されている地層剥ぎ取りサンプルの写真です,実はこれ,4800万画素の写真なんですよ...って,もう何のことか分かったと思いますけど.貧乏研究室の私が,500万円近くする Leaf の5千万画素カメラなんて持っているはずないし.

これは,1200万画素の Lumix G1 で撮った4枚の写真から,PTGui で合成したものです.もとの4枚の写真はこんな感じ.



これ見たら,パースも何もめちゃくちゃで,とても上の写真みたいなオルソ写真になるはずない,と思いますよね.
もちろん PTGui はそういう歪み・パースはほとんど補正してくれますが...念のため合成後,Silkypix のデジタルシフトとレンズ歪み補正機能でさらに補正したあとに,周辺の不要な部分をトリミングしています.

そうなると,補正による解像度の低下などが気になるわけですが...真ん中最上部の等倍クロップ写真は左のとおり.



実に素晴らしいです.少し甘い感じはしますが,礫質砂の部分など,驚くようなリアリティで写っています.これでシャッター速度は 1/40s, 絞り5.2,焦点距離58mm(35mm相当)です.ちなみに絞り5.2というのは,この焦点距離では開放です.そういう条件を考えると,実に素晴らしいと思います.

あと,このクロップした部分,ちょうど4枚の写真の縦真ん中の合わせ目に当たりますが,どこをどう見ても,どこが合わせ目か分かりません.PTGui ではスティッチに関する設定は何もやっておらず,写真の配置も含めて完全にソフト任せの自動スティッチです.よく出来たソフトです.




参考までにというか...右の写真は,1460万画素のAPS-C機 PENTAX K20D の焦点距離 42mm(35mm相当)で撮った地層サンプルの全体構図写真から該当部分を等倍クロップしたものです.撮影条件やパースとかまったく違ってますが,これ見る限り,4800万画素相当の威力はやっぱりすごいな,と思います.

2009/12/16 10:30:55


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