私みたいに地質調査歴が長く・古くなると，このことから逃れられません．カラー写真の褪色．．．これはある意味で野外地質屋にとっては，“データのロス”でもあるわけなんで，実に恐ろしい．(@_@)
一番上の写真は，公式ＨＰのどこかで紹介していますが，1978年にリバーサルフィルムで撮った露頭写真の一部です．一応紫外線が当たらないように保存していたつもりではありますが，なんともすさまじい褪色を起こしています．
これは EPSON のフラットベッドスキャナＧＴシリーズのポジスキャン機能を使って取り込んだものですが，このスキャナの取り込みソフトには，『褪色復元』機能があります．それを使って復元したものが真ん中の写真です．
いや～．．．けっこう感動しますね．３０年という時間を飛び越えてあのときにタイムスリップしたような気分になりました．
で，この復元結果，ちょっと青っぽいみたいな気もするので，レタッチしてやると，一番下の写真のようになります．ほぼ完璧かと．北上山地の早春の伐採地の雰囲気が蘇りました．