ポジスキャンのホコリ対策
これは,デジタルカメラしか使ったことが無いという人には何の関係も無い話なんですが...私のような古い人間で,ポジフィルムの膨大な撮影資産がある人間にとっては,けっこう重要な問題.
ポジフィルムには,とにかくホコリがよく付きます.静電気のせいなんでしょうけど,せっかくフィルムスキャナで取り込んだのがホコリだらけだと,激しく萎えます.
上の写真がその実例で,これでもブロアで吹いたり刷毛で優しくなぞったりしているのですが,この通り.右側のやつなんか,ぞっとしますね.(^^;
で,EPSON のスキャナユーティリティには,フィルム読み取りの際のオプション機能として,『ホコリ取り』と『Digital ICE』という二つがあります.
前者は,まあ単なる画像処理で,ホコリと判断された部分を Spot & Heal するだけのものだと思います.
しかし後者は,私も良く分かりませんが,フィルム面を赤外線かなんかでプリスキャンし,そこで付いているホコリの位置と形状をデータ化し,読み取った画像からその部分を heal する,というものだと思います.
結果比較はこんな感じです.上の写真の枠内のクロップをまとめたものです.
ホコリ取り機能は,まあ使えませんね.これだったら自分で手作業で heal したほうが良いくらいです.
しかし,Digital ICE は素晴らしいです.大きなホコリばかりか,ごく小さなものも処理しているみたいで,写真が実にクリーンになっています.惜しむらくは,ダストエリア3のでかいやつのごく一部をとりきれなかったことくらいですが...ホコリがフィルム面から浮いてたとかそういう原因なのかな??
ある意味はフィルムスキャンは『死んだ技術』だと思いますが,“デジカメ以前”の撮影資産の有効活用という意味で,まだまだ存在価値はありますからね.
私も退職してヒマになったら,たくさんあるポジをスキャナで取り込んでみようと思っているのですが.(^^;
2010/02/23 12:10:33