Lumix G1の歪み補正





新しいフィールドカメラ,Lumix G1のレポートです.業務写真も含めてすべてRAW現像に移行したので,G1も当然そうしています.で...私にはとても説明できない現象が.

Lumix G1の標準キットレンズは,見かけとは違ってとてもシャープな描写,しかも諸収差がほとんど見られません.特にワイド端の歪曲の少なさはすばらしい...そう,どうも in-camera で収差補正をかけているみたいなんですね.

もしそうだとすると,RAWデータも既に“補正済み”であって,特に意識しなければいけないということはないはずです.ところが...上の写真を見てください.顕著な樽型歪みの見られるものは ACDSee Pro で現像したもの.そうでないほうは,Silkypix DS3(汎用版)で現像したものです.もちろん Silkypix上で歪み補正はかけていません.

このように現像ソフトによって収差が補正されていたり残ったり,ということは『RAWデータに収差補正情報が保存されており,RAW現像の際にそれを用いて自動的に補正が行われている』としか考えられません.しかし,Silkypix汎用版にそんな機能が入っているとは聞いたこともありません.

Silkypixは Lumix の標準添付現像ソフトになっていることもあり,なにか内部情報を処理しているのかとも思い,Adobe Lightroom で現像してみましたが結果はまったく同じでした.実に不思議です.

Adobe DNGの次バージョンではレンズ収差補正用のメタデータが保存されるようになっており,対応ソフトでは自動的に補正が行われるようになっているという話も聞いていますが,それは将来の話だし.うーむ...(?_?)

2009/06/18 09:41:19


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