北海道の標高分布





最近,こんなことばっかしやってる....わけじゃないですが,地質プロパーでやったり・見たりしていることは,ヒ・ミ・ツじゃないですけど,まだちょっといろいろと書きにくいことが多いので.

これは,北海道の 10m DEM データから集計した標高分布です.データ点数はどのくらいだと思います? なんと,7億点強です.
もちろんこういったデータの大きさになると,EXCEL の分析ツールで,なんてのは到底不可能なので,プログラム組んで頻度分布を求めています.集計には1時間以上優にかかります.

まあ当たり前かもしれませんが,見事なべき乗(指数?)分布をしています.特に標高 300m以上はほとんど乱れもなく非常に綺麗な分布になっています.自然な確率分布といいますか.
それに対して,標高 200m 以下では,かなりの乱れが見られます.特に,120-150 mあたりから 200m にかけて,明らかな高まり(余剰成分)が見られます.何の根拠もありませんが,段丘面の形成と関係あるのではないかと思っているのですが,どうなんでしょうか?
100m 以下がけっこうズタズタなのは,人工的な地形形成なのかな?と思っています.もちろん,これも根拠なし.

あと,いくつか顕著なスパイクが見られるのですが,この要因は不明です.元データ見ればわかるだろ?と言われそうですが,なにしろ7億個のデータなので...どこでこのスパイクができているのかほとんど判断不能.

ちなみに,ここから得られた北海道の標高の算術平均は 308m でした.

さて,この分布に何の意味があるの?と問われると,特に返事は用意してないですw.北海道全域の DEM データという『ビッグデータ』をしゃぶりつくしてやろうという目論見です.まだまだいろいろなことが出てくると...期待.

2013/11/06 11:56:07


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