三角図:WinTernary
最近はさすがに少なくなりましたが...以前,私のところによく来ていたメールは,『WinTernaryというプログラムを使わせてほしい』というものでした.
WinTernary というのは,自作の三角図描画プログラムなんですが,どこで公開したわけでもないのに何でこんなメールが次々来るのかな?なんて思ってました.要するに,Googleかなんかで『三角図』を検索すると,私の昔書いたページがヒットするせいなんですね.そこを直リンで見ると『もう使ってない昔の話』だということが分からないわけで.
WinTernary のページ
なんとこのページ,1995年にどこかの会報に書いたやつのさらに復刻版なんですが.
で,この三角図,現在の地質屋にとっては,良く使うにも関わらず結構めんどくさいもんだと思います.要するに,『EXCELでグラフ描けない』(厳密に言うと裏技はある)ということで.
Deltagraph とか少数のグラフソフトには三角図機能を持っているものもありますが,我々の知っている三角図とはちょっと違う.
ここで,三角プロットの原理をちょっとおさらいしてみると,上の図のようなものです.要するに,プロット点から底辺に下ろした垂線の長さの比が,頂点の3要素の比に等しいというか.
ただ,この原理の通りにある成分データをプロットしようとすると,『とても無理』.そこで,ハンドプロットでは,下のようなやり方をすることになります.
三角図をしている人には説明は不要でしょう.しかしここでよく間違うのが,B:Cを逆にプロットしてしまうとかで...私もよく間違ったもんです.
そうなれば,間違いなく正確なプロットができるコンピュータソフトを使おうとだれしも思ったわけですが,それが上記のようになかなか無い...
そこで,90年代のことだったと思いますが,無ければ自分で作ってしまおうと,N-88 BASIC で作り始めて,その後VisualBasic に移植して作ったのが,WinTernary というわけです.
表示を見るとすぐにわかるように,とんでもない手抜きソフト.わっはっはと笑うしかないです.こんなのを他人に使わせるなんて冗談でもできない...って,1995年の記事はどういう意図だったのか自分でも覚えていないのですが.
ということで最後のお願い-『WinTernaryというソフトを使わせて欲しい』というメールは出さないでくださいね.m(__)m
2013/06/21 12:50:08