積丹・沼前地すべり
このカテゴリーもそろそろネタが尽きかけてますが...地すべり地形の話です.話というより,写真と図だけですが.なにしろ地すべりというのは,分類とか定義とか,第三者・非専門の人間にはすごく難しいものみたいなので.
積丹半島の突端に近いところにある巨大地すべり地形です.左の写真は,道路防災でヘリ搭乗したときに,たまたまそばを通りかかったので撮ったもので,あせって撮ったので全体が写っていません.
しょうがないので,カシミールで俯瞰図を作ってやると,これまた見事な姿が現れます.これを何と説明すればよいのか私には分らないのですが,『北海道の地すべり』によると,幅2.5km,奥行き750mというものです.
なんとなく地形にも表れていますが,急峻な滑落崖を作っているのはハイアロクラスタイト・溶岩で,その下が軟弱な泥岩らしく,両者の境界がすべり面となっているとか...こういうのは,キャップロック型とは言わないのかな?
で...なんで今頃こんな周知のものを載せたかというと,昨年のGWに私的旅行で通りかかったら,ちょうど地すべり地形の真ん中の海岸部に広い駐車場ができていて,そこから地すべりの全貌がはっきり見えるんですよね...なかなか素晴らしいです.
この沼前地すべり,今でも滑り続けているらしいんですが,この駐車場(と国道)は大丈夫ということなんでしょうね.
2013/04/02 13:51:33