地質屋の立ち位置は...





他人の撮った写真だけではなんなので,私自身のものを.これは事故調査委員会のメンバーとなって最初に現場に行った時のものです.1996年3月6日.
ひどい画質ですが,当時のリバーサル+スライドスキャナはこういったものでした.

これが私自身の転換点・原点だと思います.それからは...ある意味では(私のような)地質屋がいかに無力かを痛感させられる毎日でした.いまもそうですが.

露頭に話を戻すと,この崩落分離面の上部から垂れ下がっている氷柱はかなり物議をかもしましたね.崩落には何の関係も無いという人もいた.私にはそうは思えませんが.

ちなみにこの年の春,雪解けを待って私を含む調査委員会のメンバーは,鉄籠をぶら下げた巨大なクレーンに吊り上げられて,この露頭の下から上までなめるように目視しました.これはけっこう怖かった.

2009/04/07 16:20:35


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