妖しい?付加体
『付加体』は,私のとっても好きなもののひとつです.単に好きなだけ(で,分かってない)だろ?と言われると,まあそうなんですが.:-p
だいぶ前の地質学会だったと思いますが,私のポスター発表をたまたま見に来た某T大(東大ではない)の学生さんから,『何で付加体の研究が面白いと思われるんですか?』と聞かれました.私の答えは...“その独特の妖しさ・怪しさでしょうね”でした.
科学の世界でこういう言わば非論理的な表現は厳に慎むべきなんだとは思います.でもね..もしかすると,地質屋としての最初の大事な時期(学部3年生)に,ちゃんとした指導もなしに『メランジュ』(当時はそんな言葉はもちろん無かった)に encounter してしまったトラウマなのかもしれません.
上の写真は,伏魔殿“渡島帯”のどこかの海岸で見た,緑色岩-泥質岩混在境界です.これを見ていると,元々単なる層位屋の私は,『ある独特なテイスト』を感じてしまうんですよね...認識不足からくる錯覚なのかもしれませんが.
このカテゴリーでは,付加体についてのあれこれを紹介していきたいと思います.
2009/03/30 15:31:57