巨大石灰岩体-峩朗鉱山
釜の仙境の話を出してしまったので,その石灰岩を採掘している峩朗鉱山の話を...と言っても,写真見るとお分かりのように,私が行ったのは1988年の話です.20年前.その頃の写真って,こうやって日付写し込んでいたんですね.
峩朗鉱山に立ち入ったのは,私自身の興味・調査ではなく,たしか宮城教育大学の川村寿郎さんの科研費調査に付き合ってのことでした.もしかしたら,下の釜の仙境の写真もその時撮ったものかもしれません.まったく記憶なし.
現在はどういう状況か分かりませんが,当時はとにかくこんな感じでだだっ広い石灰岩採石場でした.鉱業所の方から事務所で説明を受けたことは覚えています.
で,ベンチカットのところ見ると,こんな感じで,石灰岩の層理はほとんど直立なんですよね.岩体の分布そのものや他岩相との境界はどう見ても低角なので,これは一体?と不審に思ったことを覚えています.
そう考えてみると,この巨大な石灰岩体の産状自体,誰も真面目にやってない・考えてないんですよね...確か沖村雄二さんはオリストだと言ってたと思うけど,そういう産状を示す混在的な岩相は,この付近からはまったく知られていません.うーん...
最後に,化石嫌いの私にはあまり興味ないんだけど,(^^; 一応この写真を撮ったら出さないわけには行かない,という厚歯二枚貝メガロドントの密集相です.これは,私でもすごいなと思ってしまいます.
2010/04/13 14:11:18