チャート岩体への泥注入
古い写真ですね...1992年.f(^^; まだデジカメを使ってないはるか前の写真です.
場所は岩手県釜石市尾崎白浜です.地質体はいわゆる北部北上帯でジュラ紀付加体ということになります.現在は,釜石帯とでも呼べばいいのかな?
で,これがなんなのかというと...分かりません.(^^; 層状チャート岩体のチャート層理面への泥注入現象だと私は考えています.その根拠はいろいろと難しいのですが,泥のフィルムがこのチャート岩体の周辺の砂泥互層のそれと非常に岩相が似通っていて,しかも層状チャート内で不均質(厚さ・挟み頻度)だということでしょうか...?
ところによってはこのようにチャート層をクロスカットしたり,泥の内部にラミナ状構造が明瞭だったりします.見ようによってはチャート岩体側に剥ぎ取り構造らしい部分もある.
もちろん,『単に層状チャートの泥のはさみが incompetentに変形しただけ.チャート層はブーダンになっているが一部は competent に破断しているだけ』とみることが可能だし,そちらのほうが自然なんでしょう.しかしどうもこの分岐形態とか,気になるんですよね.
ちゃんとサンプル採るとか,いろいろと検討するればもう少しいろいろなことが分かったのかもしれませんが...結局そのまま放置してしまったので,このブログで供養・罪滅ぼし.
2009/11/24 10:50:47