ジュラ紀-白亜紀遷移テクトニクス





これは,このカテゴリーかそれとも前弧海盆堆積体カテゴリーか...どちらが適当か悩むんですが,まあどっちでもいいか.

左のテクトニックスキームは,2004年のCOEシンポ(Kawamura, 2004)のために作ったもので,その後日本地方地質誌北海道に,日本語版を出しています(川村,2010).もう8年も前に作ったスキームで,いまさらという気もするんですが,まだ陳腐化はしていない(だろう)という意味で.

陳腐化していない,というのは要するに『誰もこれを考えていない』ということなんですが...これ,というのは『北海道のジュラ紀テクトニクス』および『白亜紀の陸側のテクトニクス』という意味になります.

白亜紀初頭に,北海道中央部で海溝がジャンプした,というのは君波(1986)による卓抜したアイデアだと思います.しかし,そのジャンプの時に,じゃ付加体(~前弧)より陸側で何が起こっていたのか?は誰も言及していません.データが不足しているから当たり前なんですが,やっぱりそれではね...と私お得意の非論理的インスピレーションで作ったモデルです.テクトニクスのエキスパートから見たら噴飯物のモデルですが,北上の次の私のテーマであった渡島帯の知見をそれなりに盛り込めたと自負?しています.

モデルの骨子は,『沈み込み帯のジャンプが起こったら付加体の放棄が起こったはず』という点です.世界的に実際にそういう事例があるのかどうかは,勉強不足(おいおい^^;)のため私にはよく分かりませんが,けっこう面白いアイデアだと...どうなんでしょう?

2012/07/25 10:20:53


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