中の川層群は,日高山脈の東側を構成する,おもに後期白亜紀~古第三紀暁新世の付加体の主要部分である.その岩相は庶野から広尾にかけての海岸露頭で観察できる.新期の花崗岩の貫入によってホルンフェルス化している部分が多いが,薄層タービダイト(上)や,未固結時変形作用を被った砂岩層(下)などが見られる.典型的な付加体体変形砕屑岩である.なお最近になって,日高帯の一部の時代が古第三紀漸新世まで若くなることが知られているが,付加年代を示すものではないようである.2004年5月(上)・2014年9月(下)撮影.えりも町庶野北方海岸.
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